「スキップとローファー」は高松美咲先生原作の漫画で、2018年から月間アフタヌーンで連載されている人気の作品です。
2023年4月にはテレビアニメ化されて非常に注目されています。
みつみは志摩への恋心を自覚してついに告白しますが、2人はお試しで付き合うことになります。
しかし、2人はすぐに別れてしまい友達関係に戻ることに。
別れた理由は何なのか読者はモヤモヤしてしまいますよね。
この記事では志摩とみつみがすぐに別れた理由を解説します。
またその後の2人の関係はどうなっていくのか考察していきます!
目次
スキップとローファーのあらすじ
ラブコメ漫画サミット。
スキップとローファー扱って欲しいな。
陰キャ陽キャとかいうインスタントな
カテゴライズじゃなく、環境、性格、容姿
様々な違いから生まれるズレや嫉妬、友情や
愛情が解像度高く描かれてるラブコメ…
いや、もはや人間讃歌なんです。
どなたかお願いします。
#アメトーーク pic.twitter.com/bj3ZwBtW9F— 哲学スノッブ (@herikutu_ronri) November 2, 2023
「スキップとローファー」のあらすじを簡単にお伝えしていきます。
石川県の過疎地から高校進学のため上京した主人公・みつみがスマートでイケメンの少年の志摩や個性豊かなクラスメイトと出会うことから始まります。
自分とは異なる価値観のクラスメイトや生活に戸惑いながらも、自分らしく前向きに高校生活を送っていくスクール・ライフ・コメディです。
スキップとローファーの志摩とみつみが別れた理由はなぜ?
大好きな漫画「スキップとローファー」。でも今巻はページを捲る度に苦しくて苦しくて堪らなかった。もうとっくに忘れていたはずの、遠い遠い昔に鍵を掛けて閉じ込めていた記憶がフラッシュバックするような…ざわつく心を必死で抑え込みながら読みました。それでも、それでもまたこの作品に救われた。 pic.twitter.com/kK7xcr5P9U
— 綾小路 翔 (@ShowAyanocozey) January 27, 2023
スキップとローファーの志摩とみつみが別れた理由はなぜなのか解説していきます。
志摩とみつみは何話で別れたの?
志摩とみつみは46話「ぽかぽかのピクニック」で別れることになります。
46話で志摩とみつみはのどかにピクニックデートをしています。
「私たち友達に戻れる?」
これから自分は生徒会が忙しくなるし、大学進学のために勉強も大変になるだろうからこのまま付き合えない。
私の「好き」と志摩くんの私に対する「好意」は違うから。
と、みつみは志摩に言います。
志摩とみつみが別れた理由はみつみの生徒会や勉強の忙しさとお互いの気持ちのズレだったのです。
ずいぶんサッパリと別れを告げている印象です。
付き合ったのが41話で別れたのが46話。
これだけ聞くと急展開すぎて驚きますよね。
みつみがこう切り出した理由は2人のクラスメイトとのやりとりがきっかけでした。
きっかけその1.八坂ちえり
クラスマッチ当日に志摩とみつみが親しげにしている様子を見て、「まさか2人付き合ってるわけじゃないよね?」と志摩のクラスメイトからバカにされたように言われてしまいます。
何も言わなかった志摩に対して、「仮にも付き合ってるんだからかばってほしいって思うの変かな」と顔を真っ赤にして志摩に自分の気持ちをぶつけるみつみ。
それに対して他人事のように一言ごめん、と謝る志摩に納得できません。
自分の欲求をストレートに伝えるみつみとまわりの雰囲気を読んで何も言えずに板ばさみになってしまう志摩を見て思わず胸がキュッとなってしまいます・・・。
みつみは偶然2人の様子を見ていた八坂ちえりに自分の気持ちを吐き出します。
みつみの言葉を聞きながら、八坂はこの子は悪意に鈍くてまわりからの評価に左右されない子だと分析します。
「他人の評価なんかどうでもいいって言い切れるくらい愛されて生きてきたんだね」と嫌味っぽく、しかしまっすぐみつみの目を見ながら言います。
確かに読者から見てもみつみは生まれ育った家族や環境に恵まれて、非常に自己肯定感が高いですよね。
だから周りから何を言われても自分らしく、前向きに生きている。
そんなみつみはまわりのクラスメイトの気持ちをほぐしていく“天然しあわせインフルエンサー”ですが、一方で近くにいると眩しすぎる存在でもあるのです。
(・・・そんなみつみを一瞬で分析する八坂さん何者?)
逆に志摩は誰に対しても優しく、その場の空気を読んで波風を立てないような性格をしています。
複雑な家庭環境で育ち、暗い気持ちを抱えている描写がありますがそんな自分の一面は外に出しません。
まるで仮面を被って「求められている自分」を演じてるようにも感じます。
そんな2人が急に恋人関係になったら・・・遅かれ早かれ問題が起こるのは当然です。
志摩のそんな性格を自分のために変えてほしいというみつみの気持ちはエゴですが、友達から恋人関係になったらそう思ってしまうのが普通ですよね。
志摩に謝りながら八坂の言葉を自分の中で反芻するみつみ。
(自分の中になかった考えや価値観にすぐに向き合えるところもみつみのすごく良い一面ですね)
志摩とみつみのお互いの気持ちのズレがハッキリと表面化してしまい、付き合えたのにギクシャクした距離感がもどかしくなるエピソードでした。
きっかけその2.氏家清彦
生徒会長選で立候補したみつみでしたが、驚くことに性格に難のある氏家清彦も立候補します。
結局生徒会長にはみつみが当選し、氏家は副会長になりました。
ところが心を開いてくれない氏家とコミュニケーションがうまく取れません。
「心開いてない人間に心開くなんてできるわけないですよ」
中学までは勉強ができたためバカにされても平気だった氏家。
しかし高校に入学すると勉強もできて、自分の苦手な対人関係もできるキラキラした同級生たちを目の当たりにして劣等感に苛まれた、と言います。
人を見下すクセがある氏家は最初はみつみのこともバカにしていたようですが、前向きでまわりのクラスメイトに慕われている彼女を見てどんどんみじめになっていったんですね。
自分の殻を破ろうとして立候補した生徒会長選ですが、より自分のみじめさを突き付けられることになってしまったのです。
自分のみじめさをさらけ出し泣きながら話す氏家を見て、みつみも自分だって全然うまくできてないと子どものように泣きじゃくるのでした。
感情をむき出しにして自分自身のみじめさをぶつけ合った氏家とみつみ。
自分を理解してほしいという気持ちは誰しもが持っていますよね。
この場面は共感する読者が多かったシーンではないでしょうか。
しかしこの出来事は2人にとって成長するためにきっと必要だったのでしょう。
あまり感情移入できないキャラクターでしたが(笑)、氏家にも幸せになってほしいと心から思ってしまいました。
別れを告げた後の志摩とみつみ
冒頭に戻ります。
友達に戻ろうと提案した後みつみは言います。
「私 恋じゃなくても志摩くんが男の子でも女の子でも小学生でもおじいちゃんでもこの人好きだな~って思ったと思う」
「だから友達になりたいの」
みつみは「好き=付き合う」という恋愛の固定観念に縛られていたんですね。
好きな人の性格や気質を自分のために変えてもらってまで、恋人でいる必要はない。
自分が好きな人ならそのままの志摩でいてもらうのが一番じゃないか、と自分の中で結論が出たのでしょう。
別れを告げられた志摩は少し寂しそうでしたが、みつみの想いを聞いた志摩は嬉しそうな、でも泣き出してしまいそうな顔になります。
自分を好きでいてくれるみつみに対して志摩は負い目がありました。
しかしそんな不甲斐ない自分をそのまま受け入れてくれて、心底嬉しかったのでしょう。
2人は笑顔で手を繫いで公園を後にしました。
今までもこれからも、恋人関係が終わっても2人はより深いところで繋がってるんだろう、と読者に予感させてくれる別れのシーンとなりました。
その後の2人についての考察
少し前ですがスキップとローファー最新刊いただきました!
良いです…
おむすびは漫画充実しておりまする。 #おむすび図書委員会 pic.twitter.com/IbwTJhJOsb— 保護ねこカフェ おむすび (@oshirigaomusubi) September 14, 2023
別れることにはなってしまいましたが、これからも志摩とみつみはこれまでのように変わらず友情を育んでいくのでしょう。
短い期間のお付き合いでしたがみつみは本当に成長しましたね。
志摩との恋愛を通して初めて抱いた自分のエゴな部分、まわりの環境に恵まれたから自信を持って自分らしくいられること、自分のみじめさをさらけ出したこと、「好き=恋人になりたい」が正解ではないこと・・・
自分の中で気づきや学びを反芻して自分なりの結論を出していく。
・・・みつみ、高校生にして人間力高すぎませんか?(笑)
対して志摩はこのお試しのお付き合いの中で成長が見られませんでした。
しかしみつみがそのままの自分を受け入れてくれたことは、志摩にとってとても意味のあることだったと思います。
そのままの自分を肯定してくれるみつみの存在は志摩にとってより特別な存在になったのではないでしょうか。
今は別れを受け入れてしまった志摩ですが自分自身と向き合って成長できた時、きっとみつみへの感情も変わってくるのでは・・・と期待してしまいますね。
みつみは前へ前へと突き進んでいくタイプなので、志摩が自分の気持ちを自覚した時はみつみを追いかける立場になっていそうです(笑)。
スキップとローファーの志摩とみつみが別れた理由のまとめ
スキップとローファー読み返してたんだけど、2話の表紙と46話の表紙が対象的になってる?
2話の志摩くんがみつみちゃんにむける花はチューリップ(博愛)で、46話のみつみちゃんが持ってるのは向日葵(あなただけを見つめる) pic.twitter.com/6PKKqqAs07— 金魚 (@a_m_10808) January 23, 2023
この記事では「スキップとローファー」の志摩とみつみが別れた理由を解説しました。
志摩とみつみが別れた理由はお互いの気持ちのズレとみつみの勉強や生徒会を優先したいという気持ちのためでした。
しかし決して後ろ向きな別れではありません。
みつみは恋愛の固定観念から解放されて志摩に自分の素直な気持ちを伝えられました。
また志摩も否定されるのではなくそのままの自分を受け入れてもらったことで、2人は表面上だけでなく深い部分で繋がっていることを確認できました。
どんな形で志摩とみつみは出会っていてもお互いに特別な存在になっていたでしょう。
これから志摩が自分自身と向き合って成長できた時、みつみへの感情も変化していくと思います。
2人は将来どこかのタイミングでお互いを(恋愛的な意味で)特別な存在として意識する日が来るかもしれませんね!
まだまだ目が離せない「スキップとローファー」の志摩とみつみの関係にこれからも注目していきましょう!
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